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夫James,リタイアグレイハウンドのSakura,Peachesと一緒にポートランド郊外に住んでいます。


by j_mcrorie
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タロウ

7月の半ばに文鳥のタロウがいなくなりました
私のミスで逃げてしまったのです。
その3日後には引越しの準備でアメリカに行かなければならず、
大変なストレスをかかえたままの旅行は
とてもつらいものでした。
出発前に動物探偵という怪しげな業者に捜索を依頼したものの、
メールでの連絡はうやむやで、結局は詐欺でした。

「荻窪ことり日記」の主役であったはずのタロウがいなくなり
すっかり落ち込んでいた私を元気つけてくれたのは
このブログにみなさんからいただいたコメントでした。

つたない写真と文章に対して、
ブログを通してたくさんの方から温かいコメントをいただけて、
まるでお隣さんがたくさん出来たようなうれしさでした。
6月に会社を辞めてからは、
友達はみんな勤め人ということもあり、あまり人に会うことも少なくなっていた私にとって
ブログでのお付き合いは、本当に貴重な人との係わり合いです。


そんなブログを通してのお隣さんにどうしても報告したいことがあります。

先週の週末に小鳥の迷子や保護情報を載せたBBSに
タロウと同じシルバー文鳥を預かっているという書き込みがありました。
早速連絡を取ってみると、
保護された場所、日にちなど、タロウの可能性が高いことがわかり、
さっそく引き取りに行きました。

それはまさしくタロウでした。キレイな羽根の色合い。目の回りの色。
引渡し場所が小鳥や小動物がたくさんいるにぎやかなペットショップだったので
びっくりしてバタバタ飛び回っていました。

預かっていてくれた方もやはり文鳥を2羽飼っている、文鳥好きな方でした。
タロウのことをすっかりあきらめていた私は
まだ半分信じられないような気持ちでお礼を言うと
タクシーで自宅までつれて帰りました。

家に帰って早速部屋に放してみました。
ところが、タロウは恐る恐るといった様子で、どうも部屋を覚えていないようなのです。
普通手乗り文鳥は、部屋の様子を良く覚えていて、廊下をすっと曲がったり
お気に入りの場所があるものなのです。

最初は、1ヶ月以上も離れていたから覚えていないのかもしれない、
と思って様子を見ていました。
ところが、どうも初めての場所のような飛び方なのです。
決定的だったのは、鳴き声でした。 

文鳥のオスは求愛の歌とダンスをするのですが、
タロウの声とはまったく違った高い声なのです。
まさか、と思いましたが、タロウではなかったのです。

とても悩みました。
いっそこのまま黙っていよう、とも考えました。
でも、1ヶ月後には引越しを控え、
しかもアメリカには今現在、鳥インフルエンザの影響で
アジアから鳥を持ち込めないのです。
もしタロウだったら、知り合いの文鳥友達に預かってもらう予定でした。
でも、タロウでもないコを預けるわけにはいきません。

ウチに来た文鳥さん(仮に銀ちゃんと呼んでいます)は、とっても人になれていて、
かわいらしい声で歌い、ダンスします。
きっと本当の飼い主さんはとても大事にしていたことでしょう。

寂しいのですが銀ちゃんは、最初に持ち込まれた鳥の病院に帰すことになりました。


ショックなことにカリフォルニア州では文鳥は害鳥にあたり、
ペットとして飼うことを禁じられています。
果物や野菜が主な生産物でもあるため、それを好物とする文鳥は
害鳥になってしまうのです。

つまり、文鳥はカリフォルニアから引越しをしない限り、もう飼えないのです。
非常に残念なのですが、仕方がありません。

題名も主役がいないので変えなくては、と思いつつそのままになってしまいました。
今のところは、もう少しそのままにしておきたい気持ちです。

本当はタロウのこと、もっともっと紹介する予定でした。
タイトルと内容がぜんぜん一致しないブログですが、
これからも続けていきたいと思います。

支離滅裂なブログですが、よかったらこれからもお付き合いいただけると本当にうれしいです。


世界中にいるお隣さんのみなさんへ。
by j_mcrorie | 2006-08-26 16:49 | 荻窪の生活